【図書館の大魔術師】“かっこいい”っていうのはな 【ナラロジサプリ】

ナラロジサプリ 物語
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ナラ
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ロジィ
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ナラロジサプリのテーマは「ピュタゴラスの逆療法」です

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この記事の内容は我々の主観が大いに含まれており本来の意図するところとは違う解釈をしている場合もあります

あらかじめご了承おねがいします

今日の名言・元ネタ

“かっこいい”っていうのはな

最強の“でっぱり”なんだぜ

泉光『図書館の大魔術師 2』講談社

『図書館の大魔術師 2』第九話より。

主人公のシオが図書館の司書を目指した理由は「初めて本を貸してくれた司書がかっこよかったから」と言います。

シオは、そんな気持ちだけで目指すのは真剣に司書を目指している人たちに失礼ではないかとガナンに打ち明けるのです。

ガナンは「鳥はなぜ空を飛ぼうとしたのか知っているか?」と問い返し、次のように説きました。

「鳥は目標や夢があって空を飛んだわけじゃない」

ある鳥に似た動物がたまたま他と違った形で生まれた。

その動物には手か肘にちょっとした“でっぱり”があり、そしてその子供にも同じでっぱりが、孫にはもう少しだけ大きなでっぱりがあった。

その一族は運良く生き残り、でっぱりはどんどん大きくなり、やがて翼となって空を飛んだ。

そして、ガナンはシオがかっこいいと思ったこと、それこそが最強のでっぱりなのだと言うのです。

この言葉について思うこと

子供は何でも真似をします。

おままごとにヒーローごっこ、子供は自分が関心を持ったことを純粋に受け止め、そして真似をしたがる。

私達の中には遺伝子があります。

そして遺伝子には自己複製の能力があり、世代を超えて増殖していく力があります。

あの人がカッコイイと思ったから、あの人と同じようになりたい。

真似をしたいと思うこと、そしてそれを目指すこと、これも世代を超えた複製能力なのでしょう。

ガナンはシオの気持ちをでっぱり(生物の遺伝)に例え、その気持ちはごく自然なものであり、特にカッコイイと思った感情にはいつか翼になるほどの強い遺伝能力を持っているのだと説いたのです。

進化を促すもの

ロジィ
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生物は、親から子へ、子から孫へと、遺伝子を複製しながら運んでいく

ロジィ
ロジィ

そして人間は、生物学的な垣根を超えたものも複製して次の世代へと運ぶことができる

ナラ
ナラ

生物学的な垣根を超えたものって?

ロジィ
ロジィ

文化だよ

ロジィ
ロジィ

旋律や観念、キャッチフレーズやファッション、壺の作り方や建築物の技法、これらは全て生物学的な遺伝子の繋がりがなくとも受け継がれていくものだよね

ナラ
ナラ

あ、たしかに

ロジィ
ロジィ

進化生物学者のリチャード・ドーキンスは著書の『利己的な遺伝子』でこれら文化伝達のことをミームと名付けたんだ

ロジィ
ロジィ

文化伝達とはすなわち模倣のことでもある

ナラ
ナラ

模倣、真似をするってこと?

ロジィ
ロジィ

そう、そして模倣が文化を進化させるんだ

ロジィ
ロジィ

人から人へと受け継がれた文化は違う人の文化や価値観などと混ざり合うことで、変化していく

ナラ
ナラ

衣服や食べ物の様式、儀式や習慣、芸術や技術が昔と違うのはミームによって進化しているからってこと?

ロジィ
ロジィ

そういうことだね

ロジィ
ロジィ

文化を模倣をするのと遺伝子の自己複製はとても似ているんだ

ロジィ
ロジィ

そして、文化を伝達するのに「かっこいい」と思う気持ちが一番強い誘引なのだとガナンは言いたいんじゃないかな

ナラ
ナラ

なるほどね

ロジィ
ロジィ

余談だけど、ミームの遺伝的進化のスピードは生物の遺伝子の進化のスピードよりも速く、最近では人間を模倣するものまで現れている

ナラ
ナラ

人間を模倣するもの?

ロジィ
ロジィ

人工知能さ

ロジィ
ロジィ

生物の遺伝子の複製能力による進化、その進化を上回るスピードをもつ文化伝達のチカラ、そのチカラよって人間の模倣を始めた人工知能

ロジィ
ロジィ

そして人工知能はやがて人間を超えると言われている

ロジィ
ロジィ

人工知能は文化が生んだ人間なのかもしれない

そしていつの日か人工知能は人間の文化伝達をも上回るナニカを生み出すかもしれないね

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